常日頃、本を読んでいて、本屋に足を運んで、
ふと思い当たる素朴なギモンの数々「ナゼ……?」
本のナゼ? 作家の何故?  出版業界のナゼ? 本を読む自分への何故?
一度気になりだすと 気になって気になってしょうがない、ナゼ……。
でもきっと――、 不思議だと思っているのは、あなただけじゃない。
日本のどこかにあなたと同じ 「ナゼ?」を感じている人がいるはず。
あえて答えはお出ししません。
「謎」は「謎」であり続けるからおかしみがあるのです。
「ナゼ?」を読者間で 共有しちゃおうという投稿コーナーです!

構成/大寺 明
古本屋の「ナゼ……?」考察
 そういえば、めっきり行かなくなったなぁ、古本屋(今回は、ぼやき節で)。学生時代なんかはお金がなかったため、50円や100円のもっぱら背表紙もついてないような黄ばんだ文庫本ばかり買って読み漁ってたものです。今回「古本屋のナゼ……?」に関しては、あの独特の“黄色い”匂いと“頑固”そうな店主のイメージに対する投稿がやはり多かった。そういえば、うちの近くの古本屋の店主も、僕が子どもの頃からずーっとじいさんのままだなぁ。もしかして妖精かしら?
 子どもの頃、「安い」という理由で何気にその古本屋で手にしたのが『トイレット博士』。ひたすらウンコチンコの謎を描くという衝撃の超前衛少年マンガであった。当然、ページの間には少年たちの残した“スナック菓子のかす〜”はもちろんのこと、様々な不気味な痕跡が。「汚い」と言ってしまえばそれまでだけど、あえて言わせてもらうなら、そこには寺山修司の詩のような世界が広がっていたような。さらには、明るく健全な社会から打ち捨てられたようなエロ本や官能小説、栄枯盛衰、時の移ろいを思わせる一昔前のタレント本、そして太宰治や谷崎潤一郎や三島由紀夫といったかつての名作が、忘れ去られた時の狭間で待っていた。混沌として雑多な背徳的な空間だったなぁ。そんな場所だから、店主の無愛想ぶりが逆に居心地がよかった。ちょっと恥ずかしくなるようなみっともよくない本を買う際の、こちらの挙動不審を平然とスルーさせてしまう懐の深さというか。
新古書店の「ナゼ……?」考察
 なぜ昔ながらの古本屋に足を運ばなくなったかというと、最近は古い本もネット書店で検索してとっとと買ってしまうことと、なんといっても新古書店の登場。普通の書店より在庫が豊富だったりして、特にコミックは、普通の書店の3倍4倍のスペースの店もざら。しかも立ち読みが可。先ほど、ちょっと近くの某新古書店を覗いてみたわけですが、もう立ち読みの人がズラリ〜ンと並んでいて大盛況。古本の薄暗いイメージを払拭すべく店内はコンビニのように明るく、店員さんが「いらっしゃいませー」を連呼連呼連呼。確かにちょっとうるさい。
“トイレに行きたい度がUPする〜”ですが、これは以前から本屋に対する「ナゼ……?」に度々寄せられた疑問。どういう因果関係なんでしょうか。こんなとき、トイレット博士が側にいてくれれば……。そしてやはり多かったのが、「買い値」と「売り値」に対する疑問。本の状態を理由に買い取ってもらえないことも多い。基本的に買い値も売り値も新しさと状態が目安。これって本の書き手にとっては、何気に脅威かもしれない。すべてが等価な並列のモノ感覚で、内容云々はあまり関係ないもんなぁ。“専門古書店で高値〜”ですが、新古書店では状態の悪い古い本は二束三文。しかし、専門古書店に行くと、逆に古さと希少さに価値が出る。某マンガマニアは新古書店で「背取り」(古本屋で安く買った掘り出し本を他店で高値で売る)をして、小銭を稼いでるとか。
 実際ぶらつくと、「こんな本がこんなに安くていいわけ?」と、いつの間にか両手には数冊の本。なんだかんだいって、これはこれでやっぱり楽しいんだよなぁ。

ぜひあなたの“ナゼ”をお寄せください!

2004年12月号(11/6発売)のテーマ

『啓蒙書、ビジネス本のナゼ……?』 ご応募お待ちしています!

当コーナーでは読者参加型の企画として毎号テーマを設け、あなたの「ナゼ……?」を募集します。今回募集するテーマは、『自伝(半生記)のナゼ……?』です。「ナゼ……?」と気になる。よくよく考えると妙におかしい。わからない。そんな、自伝に対するあなたの長年のギモンや、そういえば、「あれ?」「なんで?」とふと浮かんだ疑問があれば、はさみ込みのハガキで即行ご応募ください。ただし、誹謗中傷お断り。また、疑問解決Q&Aコーナーではありませんのでご注意を。

締切:9月30日(木) ※当日消印有効

●採用された方の中から抽選で5名様に1000円分の図書券を差し上げます。
採用の場合、「お住まいの県・名前(ペンネーム可)・職業・年齢」を掲載させていただきます。また、文章に多少の手を加える場合がございますので、あらかじめご了承ください。
奮ってあなたの「ナゼ……?」を送りつけてやってください。

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