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横里 隆
(本誌編集長。「クラシックバレエを習い始めて2年超。遂に先月、発表会の舞台に立つ。死ぬほど緊張した」)
世界は不思議で満ちていて
それを知れば
人はもっと優しくなれる
ときどきテレパシーが使える(笑)。そう言うとヘンな目で見られるだろうが、限定した関係で妙に勘が当たることがある。人の思いの力はすごいもので、強く願ったり信じたりしてると、叶ったり形を成すことがあって、それと同じだと思っている。だから、あの世の存在も、あやかしたちの存在も、皆が信じていた時代には実在したのだと思う。本書はそんな頃が舞台。水と草木と犬と河童と竜と人魚と隣家のおかみさんと友の亡霊が同じ場所に棲んでいる。そこでは皆、己の立場をわきまえていて、ゆえに他者をそのまま受け入れる。世界は不思議で満ちていて、あらゆるものが不思議だから、そこには何ひとつ特別に不思議なことがない。そんな豊かな世界を僕たちはかつて持っていた。いや、本書を読めば今でもすぐにその世界に還ることができる。そこではもうテレパシーもいらない。
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