2001年2月1日〜2月4日 京都・鞍馬山から三輪山、天河大弁財天へ
聖地開発事業団:田口ランディ(団長)、森豊(記録係)、編集T(よろず方)
ゲスト:天川彩さん、Sさん(幻冬舎)、Kさん(マガジンハウス)、

『聖地巡礼』の第1回の取材地は、節分祭が執り行われる奈良県天川村の天河弁財天になった。京都の耳塚、鞍馬山、貴船神社、三輪山を経て、天川村へ。厳寒の天川村は凛とした空気をたたえ、節分の前夜を迎えようとしていた。この夜、「鬼の寝床」と呼ばれる秘儀が執り行われるのだ。この旅には、1号丸ごと田口ランディ特集を企画中のマガジンハウス『鳩よ!』編集部もあいのりして、なぜか初回から「大人の修学旅行」の様相を呈した。思えばこの時から、聖地開発事業団の「出たとこ勝負」体質は出来上がっていたのかも知れない。

陽の気脈と陰の気脈が交わるところが聖地となる。山の稜線の鉄塔に、その昔この地を訪れたという役小角の影を見る。 節分祭には様々な人が集う。右の老人は「フリー」の行者だと名乗った。事業団が次回の取材地を渋谷の地下水道から多摩川の水源まで拡大したのは、彼の水先案内による。 小さな祠に詣でる。質素な作りだが、生活の中で生きている信仰の場だ。夜、団長はこの祠の脇に立つ銀杏の大木に抱きついていた
手水鉢に落ちる水は、流れ出すと同時に凍ってしまう。凛とした空気に、水音がさわさわと響いていた。 天河弁財天、本殿。折り目正しい緊張感の中にも、大らかなバイブレーションが感じられる。 天河の鈴の音は、さらさらと流れる水のようでもあり、竹林を風が抜けるようでもあり、ほのかに杉の香りと酒の匂いを運ぶようでもある。
山伏に扮した男たちが祭では重要な役割を果たす。 般若心経が繰り返し唱えられる。唱和する声はお経を離れて次第に大きくうねる音の波に変わってゆく。 あたりには杉の葉が燃える香が立ちこめる。炎と煙は巨大な龍となって天に昇る。

 

<次回更新日 11/20(火)>


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