2001年4月23日〜27日 屋久島へ
聖地開発事業団:田口ランディ(団長)、森豊(記録係)、編集T(よろず方)
ゲスト:Mさん(PHPエディターズ)、Sさん(幻冬舎)、Y-NACの皆さん

朝の5時に宿を出て、7時に太柱岳の麓、ヤクスギランドの入り口から虚空に突き出したモノリス、天柱石を目指す。片道4時間。撮影などを含めると往復10時間の行程だ。登るにつれて植生が次々に変わってゆく。
Y-NACのOさん、ワッシーに導かれての森歩き(というよりはかなりハードな登山だったが)は非常に楽しく、登り道の辛さを忘れさせる。
夕方5時過ぎに登山口に戻る。時間が経つのを忘れていた。すでに島は夕方の気配だ。
一日森に入り、屋久島3日目にしてやっとからだと島がなじんだ気がした。


小さなものは、全体の相似形だ。苔の小さなひとつひとつをじっと見つめていると、いつしか空から森を見下ろしている錯覚に陥る。屋久島で見つけた、ある法則。 山全体が、谷が、そこに満ちる空気が潤っている。足を止め、流れの音に耳を澄ます。ゆっくりと深呼吸をしてみると、ああ、この星が水の惑星なのだと実感できる。
苔の森は、色彩の宝庫だ。一見地味に見える風景は驚くほどの色に埋め尽くされている。色の迷路にはまると、その目の快感から抜け出すのは難しい。 屋久島の山を歩いていると、倒木や切り株の上に次の世代の杉が芽吹き、すでに大木になっているものに出会うことが多い。島の生命力の記録は、しかし、過去の人間の乱伐の記録でもある。
屋久島の天候は驚くほどに変化する。空を眺めて、雲の流れを追うだけで一日が過ぎてゆく。明日は晴れるかなあ。 太忠岳の頂上に屹立する、天柱石。山の麓から見上げてもその偉容に圧倒され。
←標高1000メートルの登山口から1497メートルの山頂まで、標高差約500メートルを、4時間かけて登る。天柱石の直下、巨石にへばりつくように回り込むと、テラス状の石舞台がある。
↑天柱石を目指した日は、残念ながら濃い霧が時折雨に変わる天候だった。しかし、祠に海老と鯛をお供えし、1時間ほど晴れるのを待つ。一瞬霧が晴れて天柱石が姿を現した。 ↑スナップ。天柱石の石舞台にて。右から田口団長、Y-NACのワッシー、カメラマン・モリリン、Mさん。普通のレンズでは天柱石の全貌は写せなかった。

<次回更新日 1/7(月)>


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